本書は、(独)労働政策研究・研修機構が行った「連続パネル調査」の結果データを活用し、2021年4月に開催された国内外21名の研究者による研究報告および総括コメント形式でのワークショップの成果をまとめたものです。
企業行動、テレワークの影響、労働者への影響、フリーランスへの影響などについてデータを根拠にまとめられており、まさに個人と企業の変容がわかるようになっています。

キャリアビルディングの支援に役立つと思い、購入しました。

ほとんどのデータは2021年1月までなので、早期にコロナ禍が収束するという希望がまだあった頃の分析結果という印象です。それでも垣間見える個人と企業の変容の傾向は自分の肌感覚と大きなズレはなさそう。
新型コロナの影響が中長期化するとハラを括らざるを得なくなった2021年12月までのデータを分析できれば、いろいろなものがもっとはっきり見えてきそうですね。夏ごろに続編が出るといいな。

コロナ禍における個人と企業の変容:働き方・生活・格差と支援策(慶應義塾大学出版会:2021/11/19)

コロナ禍における個人と企業の変容の表紙