セミナーのオンライン化で起こったこと(その3)

これまで、講師・セミナー会社に起こったこと(その1)、受講生に起こったこと(その2)をお伝えしてきました。今回はこれからのお話をしたいと思います。

まずは、その1、その2でお伝えしたことを図にまとめてみました。

オンライン学習は移動がないことなどから時間を有効に使えますが、今のままでは教室授業と比べると理解度・習熟度が低くなっているのではないかと私は思っています。
講師もそこに歯止めがかけられていないようです。

皆さんはどう考えますか?そんなことはないと思いますか?

それでは今後はどうなっていくのか、私なりに予想してみました。

<主流は「コンテンツ消費型」>

テレビで難問クイズ番組が流行っています。YouTubeでも「あなたの知らない○○を教えます」というような動画も数多く視聴されているようです。これらのことから、知識欲を満たしたいという意識が強くなっていることがわかります
「移動時間が無くなったことで空いた時間を、学びに使いたい」というニーズは今後も続くでしょう。

一方で、「ながら視聴」の増加、単一テーマを短時間で伝える動画が人気となっていることなどを鑑みると、深い学びは求められていないように感じています。
短時間で楽しく学べて一回(多くても数回)見ておしまい、というコンテンツ消費型のような講義のニーズが高そうです。

<オンデマンドとライブ配信の住み分け>

受講生の反応を見る必要がないなら、講義はテレビの録画放送のように一方的に伝えることでもことが足りますし、複数の人が同じ時間を共有する必要は薄いと思います。基本的な内容はオンデマンド配信とすることで、受講生は好きな時間に講義を聞くのが良いと思います。

しかし、講師は配信スキルが求められます。芸人さんとまではいかないまでも、話を聞いていても飽きさせない程度の話術は求められそうです。また説明資料もパワーポイントの画面共有が一般的ですが、これでは飽きられそうです。
OBS(Open Broadcaster Software)のようなシステムを使って画面を切り替えたり画像や音に演出を加えたりするなど、テレビ番組のような画面を配信することが必要になるかもしれません。

一方、学びを深めるためのグループディスカッションやワークショップなどはライブで行う必要があると思います。オンデマンドで聴講し、それを踏まえてワークショップに参加するという流れがセットになるのではないかと思います。

<対面で行う意義が見直される>

同じ目的の人と場を共有した学びは、オンラインでは得られないものがあります。
例えば、見える範囲が相手の顔やバストショットだけではないことから、全体(ホールネス)でコミュニケーションができるようになると思います。

また、報告・連絡や議論はオンラインでも行いやすいですが、対話(ダイアローグ)はオフラインの方がやりやすいように感じています。対話を通じて関係性を深めたり内省を促したりするようなセミナーや、リトリートのように日常から切り離すことで何かを伝えることを目的とした研修は、オフラインに戻っていくのではないでしょうか。

そして、感染リスクを負ってでも対面で参加したいと思わせる講義やセミナーは、オンラインと比べて価値の高いものとなっていくと思われます。


最後に。

コロナ禍により、ますます先行きがわからない時代になっています。

教育研修に限らず、今まで通りにできないことも多くありますが、コンサルタントとしては、変化にストレスを感じるのではなく、いい方向にとらえて解決できるような方策を、クライアントと一緒になって見出していきたいと思っています。

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