QC7つ道具についての説明。2つ目はパレート図です。
パレート図は棒グラフと折れ線グラフを組み合わせた複合グラフで、品質管理では不具合の件数とその累積割合を表すときによく使用されます。

この図は、パレートの法則(80:20の法則)やABC分析といった重点分析との親和性が高く、優先的に手を打つべき項目を絞り込むときに活用できます。

私がよく使う場面は、以下のようなものです。

  • 売れ筋商品の把握 →品揃えや展示方法見直し
  • 在庫や購買品の管理方法検討 →購買方法の見直し
  • 効率化が期待できる工程の調査 →時間効率向上
  • 依存が高い顧客や取引先の抽出 →事業継続リスクの検討

これらの情報分析は、大掛かりなERPシステムを持っていなくても、会計や給与システム、販売管理システムなど、多くの企業でよく見かけるシステムが持つデータが使えます。
データ解析も、システム内のデータをCSV形式で取り出し、エクセルなどの表計算ソフトを使って加工してグラフ化することで、高価なBIツールを使わなくてもさまざまな情報を得ることができますよ。