データ解析ツールとしてのQC7つ道具

「QC7つ道具」をご存知ですか?

品質改善を進めるQC活動を進めるときに使用される手法であり、統計的品質管理の基本となるものです。
QCは日本のモノづくりにおいて、品質向上や不良削減などに大きく寄与しましたが、時間外労働の問題や残業代の扱いなどの面から次第に下火になっていったように思います。

私自身も企業内では品質管理・品質保証部門にも長く在籍していましたので、QC活動の事務局も経験させていただきましたが、活動の中心であるQCサークルが就業時間外に行う現場の自主活動を基本としていたため、「活動時間の確保と活動時間の対価」について、人件費を増やさずに効率化したい経営層、成果を強調することで自身の評価を上げたい管理職層、就業時間外は自分の時間と考える一般社員の間でコンセンサスを得るのが難しかった経験があります。また、業務改善をすると人も減らしていったことから、特に現場からは「なぜ自分たちの首を絞める活動をしなければいけないのか!」と強く迫られました。その後は活動も次第に形骸化して、最終的には無くなってしまいました。
今でもあまりいい印象持たれていないのか、製造業の方とQCのお話をすると少し顔をしかめる方もいらっしゃいます。

QC活動の停滞に伴ってか、QC7つ道具などの関連手法についても知らない人が増えてきたようです。過去にQC活動を行った人には「あれはQC活動のためのもの」と思われているかもしれません。

でも、QC7つ道具は統計解析のツールです。

今、皆さんの会社の中には、さまざまな情報が電子化して保管されています。例えば販売管理、購買、出退勤、経費管理、人事情報、製品検査などはありませんか?
これらのデータは数字の羅列ですが、エクセルを使ってピボットテーブルにしたり、グラフにすることで意外な相関関係がわかったり傾向が見えてきたりします。

ここに統計的な要素を加えたのがQC7つ道具です。
QC7つ道具は、

  1. 特性要因図
  2. パレート図
  3. ヒストグラム
  4. 管理図
  5. 散布図
  6. グラフ
  7. チェックシート

という7つのツールと「層別」というテクニックを加えた計8つからなります。(8つだと「7つ道具」にならないことから、「層別」は単独ではなく全体を通じた共通事項とする考え方もあります)

QC7つ道具は品質管理にしか使わない印象があるかもしれませんが、企業の中にある様々なデータの解析(見える化)に使えるんです。
次回から、グラフとチェックシート以外のツールについて、具体的な使い方についてお伝えしていこうと思います。

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