分身の術

仕事上の小さなミスがあった次の日、その相手の方と一緒のお仕事があった。

待ち合わせ場所に行く途中、急に私の中からたくさんの”自分”が分身のように現れ出た。

逃げようとする自分、言い訳する自分、逆ギレしている自分、負い目を感じている自分、開き直っている自分、楽観的な自分、自分を責めている自分、相手を責めている自分、この状況自体を責めている自分、平静な自分、仕事のことを考えている自分、朝ご飯に何食べようか考えている自分、集合時間に間に合うか心配している自分、他の仕事のことを考えている自分、今日の天気の心配をしている自分、帰りの交通や時間を気にしている自分、、、などなど。そして、その状況を俯瞰して見ている自分。

その瞬間だけでも、これだけ多くの”自分”がいて、それぞれのストーリーを持っている。そして、まるで主導権争いをしているように、その瞬間に主導権をとったどれかの”自分”が判断し、どれかの”自分”が生身の肉体を伴って行動していく。

他の人にも、その瞬間に同じようにたくさんの”自分”がいるのだろう。
そして、人と接しているときには、お互いに”自分”がその瞬間に意識に上った”相手”と相対している。そしてその”相手”のイメージはその瞬間ごとに変わっていく。

少し前までの私がそうであったように、多くの人は「”自分”は一つ」と思っていると思う。でも、実際には一つではなく、とても複雑。
これは相手も同様。

他の人と意思疎通することの難しさについて、認識を新たにした瞬間でした。

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