なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか(英治出版)

邦題から内容を類推して読み始めたが、途中から違和感。原題は「An Everyone Culture ~Becoming a Deliberately Developmental Organization (全員のための文化 ~発達指向型組織になるために)」。邦題は内容の一部しか表していないようで、もったいない。

読み応えのあるボリュームだが、あえて絞るとポイントは以下。
・VUCA(不安定さ、不確実さ、複雑さ、曖昧さ)が強まる現在、従来の組織デザインでは対応できない。DDO(発達指向型組織)は、その一つの解となりうる。
・個人の発達を組織の大目標とし、組織として個人の全人格的成長を支援する(≒人の内面をマネジメントする)ことで、会社のビジネスも成長できる。
・これは、旧来の所得(お金)とは異なる所得を求める動きにも対応できる。
・個人が発達するためには自分の弱点に気付く必要。そのために徹底的なフィードバックを行う。(誤解を恐れずに言うなら「360度評価を日常的に行う」ようなイメージ)
・一方、ダメだしされても保護されることを組織として保証する必要。(ここら辺が、「弱さを見せあえる~」に対応)
・豊富なDDOの活動事例や組織の作り方、妥当性検証など。

読んでいるときの第一印象は「日本的理念経営を西洋的(ロジカル)にした」というもの。DDOを押し進めている会社が従業員と会社、顧客の関係について抱いている概念がそう感じさせるように思う。

先の「ビジネスプロデュース戦略」とは、両輪の関係になるような気がします。

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