皆さんは「推論のはしご」をご存知ですか?

人が何かを見たり聞いたりしたことを、はしごのようなステップで行っているそうです。ところが、通常ははしごの真ん中の部分を「思い込み」や「過去の経験」などから無意識に行っており、意思決定のスピードを上げています。
この「無意識に」というのが厄介で、これにより飛躍した結論に至ってしまうことがままあります。そして、自分がなぜそのような結論に至ったのか意識していないのです。

皆さんも、同じ話を「仲のいいAさんから聞いた」場合と「快く思っていないBさんから聞いた」場合では、自分の出す結論や行動が変わってくるのではないでしょうか?
推論を無意識に行うことは意思決定のスピードアップになりますので、必ずしも悪いことだとは思いませんが、時に定型的な判断しか下せなくなるかもしれません。自分の中で起こっている無意識のプロセスを意識の俎上に上げ、妥当なプロセスなのかを検証することで、選択の幅を広げたり意外な打開策を見つけることができるかもしれませんね。

そんなお話を含めた「ファシリテーション」の講義を、来る6月16日(土)に「経営革新のコンサルティング・アプローチ 」という中小企業診断士向けマスターコース(プロコン塾)で行います。場所は小伝馬町です。もし興味のある方がいらっしゃれば、HPよりお問い合わせください。