2018/1/15に、昨年公表されていた第18次SVHC追加候補物質が、正式に追加されました。
第18次SVHCでは、ビスフェノールAが、環境に対する内分泌かく乱物質として追加されました。これで三度目の追加です。ビスフェノールAは相等嫌がられているんですね。それだけの有害性があることが分かってきたためなのですが、少し前までごく普通に使われていたことを考えると、恐ろしいですね。
2/12に出されたEUのレギュレーション (EU) 2018/213では食品に接するプラスチックや塗膜からの溶出を一段と強化しています。さらにレギュレーション(EU)10/2011の 付属書Ⅰが改定され、乳幼児向けのポリカーボネート製の飲料用カップなどに対してビスフェノールA の使用を禁止する事が加えられました。こちらは2018/9/6から施行とのこと。
規制濃度が低いので、プラスチック食器の製造をしている企業や、食器用の樹脂材料・塗料などを製造しているメーカーは、ビスフェノールAの含有有無について今一度確認、あるいは分析することをお勧めします。

 

続いて、2018/3/8には第19次の追加候補が発表されています。こちらは2018/4/23までコメントを募集ているので、その後の6月頃に決まると思われます。
キレート剤の原料として有名なエチレンジアミンが入っていたり、RoHSなどで既に規制されている鉛が今更入っているのがちょっと驚きでした。

こちらもそろそろ、ユーザーサイドから調査依頼が来ている会社もあるのではないでしょうか?
もし不明な点がありましたら個別相談を承ります。