Serenity Prayer (Reinhold Niebuhr)

God, give me grace to accept with serenity the things that cannot be changed, courage to change the things which should be changed, and the wisdom to distinguish the one from the other.

日本語では「ニーバーの祈り」と呼ばれる詩の原文(と言われているもの)*)です。
日本語に翻訳したものは既にあるのですが、英語の方が本来の意図を正確に表しているような気がして、あえて出しました。
直訳すると、
「神よ、私に変えられないものを安らかに受け入れる気品、変えなければならないものを変える勇気、そして、一方を他方と区別するための知恵を与えたまえ。」となります。

お恥ずかしながら、私はこの詩のことを先日初めて知ったのですが、結構意味深いと思います。「変わらないもの」が個人の単なる思い込みだったら、本当は「変えられるもの」かもしれません。
また、「変えられないもの=他人や社会」、「変えられるもの=自分」という解釈もあるようです。でも、自分の中にも「変えられないもの」が、また他人や社会にも「変えられるもの」があるかもしれません。
とすると、いずれにしろ三番目の「区別するための知恵」がポイントなのかもしれませんね。

解釈によっては、個人だけでなく組織の問題にも使えそうです。
自分も会社員時代、社内では「変えられない」と思われていたことを、変えてきたことがいくつもあります。逆に、変えられないことを「変えたい」と奮闘し、全く変わらないことに苦しんでいたこともあります。

私はキリスト教徒ではありませんが、ニーバーの祈りがみんなに届けば、こういった苦しみから解放される人も多いように思います。

あなたは、変わらないものを変えようとして、あるいは、変えられるものを変わらないと思い込んで苦しんでいませんか?
*)微妙に違う文がいくつかありますが、「これが絶対に原文だ」というところまで英文資料を追いきれませんでした。