ファシリテーションをご存知ですか?

「中立的な立場で、チームの 決定する プロセスを管理し、チームワークをひきだしながら、チームの成果が最大化するように支援すること」とされています。

ビジネスシーンで、会議の司会進行を行うイメージが強いのですが、実はメンバーの人選や開催案内といった準備段階から仕事が始まり、議事録作成や課題の進捗フォローなど会議後まで仕事が続きます。

会議中も、単に議事に沿って進めるのではなく、なるべく広く発言を求めたり、議論を発散・収束させたりして、創造的な時間にするようにマネジメントする必要があります。

「広く発言を求める」というと、学校の学級会のように順番に指して発言を求めることを想像する方が多いです。でも単に発言をしてもらうだけではなく、その人の意図や伝えられなかったメッセージを引き出し、みんなから出てきた言葉やアイディアをまるで積み木や粘土細工のように形を作っていきます。

一人では想像もできなかったようなものが、チームだと作れるかもしれません。

会議では、ずれた発言や反対意見を言うと煙たがられることが多いです。でも子どもの積み木遊びでは、ぬいぐるみや近くに置いてあるものが組み合わさってもOKです。同じように、突拍子もない発言や反対意見さえも新しい創造のために用いたりします。

ファシリテーションは、本やセミナーなどでちょっと学んで理解したつもりになっても、実際にやろうとするとうまくいきません。自転車の乗り方を知っているのと、実際に自転車に乗れるのとでは雲泥の差があります。

「知ってる」と「できる」には大きな違いがあります

友達や家族との会話などの機会を生かし、練習をしてみてください。

それでも、本番の会議の場では緊張したり雰囲気にのまれたりすると、うまくいかないんです。場数を踏むことが大切です。