偏った知識・情報の怖さ(その3)

偏った知識・情報の怖さ3

前回は、意見の違いがあった場合、自己を正当化するために相手を攻撃するかもしれないというお話しをしました。

この傾向は、ヒト同士だけではなく、組織や国同士でもあるように思います。

例えば私は製造業の工場に籍を置いている期間が長かったのですが、その後営業に籍を移し、生産現場の実情をよく知る者として工場との連携を任された時には、どちらの部門からも「相手は何もわかっていない」と自部門の意見を正当化するお話を 何度も聞きました。

いくら自分を正当化しても、いくら相手を批判しても、お互いの議論の土俵が違っていることを認識していないと、単なる相手への攻撃にすぎません。
攻撃されると、その痛みから自身を守るため、防御を固めていきます。
そして攻撃の効果を高めるために、社長にも同じように話をするなど、エスカレートしていきます。
社長の共感を得られなかった方が社内制裁を受けると、制裁を受けた方は次のリベンジの機会を虎視眈々と狙う。。。

人対人の時と同様、これでは明るい未来にはつながらないように思いませんか?


ちなみに私自身が見聞きした範囲では、生産部門と営業部門・研究開発部門とは、その立場の違いから合意形成がなかなかできず、最終的には権力を持つ人(多くは営業サイド)の意見が通るという場面が多かったように思います。

ファシリテーションという視点かが考えると、会議中は様々な意見をぶつけ合っても結論が出た後は”ノーサイド”となり、全員が決定事項に従うのが理想です。
でも、会議を仕切っている人が、意思決定のプロセスにおいて参加者の意見や気持ちを丁寧に扱わないと、感情のしこりが残ったり、会議に対するコミットを大きく下げたりします。

「どうせ○○さんが決めるんでしょ」「何を言っても無駄なんだよ」
こういう雰囲気の会議が一つでもできてしまうと、ウィルスのように社内に蔓延していきます。
これでは創造的な会議などできませんね。

(次回に続く)

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