2023年5月12日に行われたJASMAS (機械安全ソサエティ)の第94回定例会で、「欧州を中心とした化学物質規制動向」というテーマで講演する機会をいただきました。
普段は主要各国のお話をしていることが多いですが、今回は主に欧州規制に絞ってお話をさせていただきました。また、私は藤堂先生が立ち上げた紙芝居型講師としても活動しており、今回のセミナーでも「紙芝居」を使わせていただきました。
主な講演内容
欧州の主な化学物質規制として、REACH規則とSVHC、CLP規則、WEEE/RoHS指令、玩具指令の概要をお話しました。
欧州に化学物質を輸出する際に、REACH規則については知名度が高いように思います。しかし、それ以外の規制についてはあまり知られていないようです。
また、今後の規制動向として、エンドクリン(環境ホルモン様物質)、ナノマテリアル、マイクロプラスチック、バイオサイド、残留有機汚染物質(POPs)などについてお伝えしました。
参加していただいた方の中にはREACH規則に詳しい方もいらっしゃいましたが、他の方を含め多くのご質問をいただき、JASMAS講演は盛況であったと考えます。
欧州に限らず、化学物質を海外に輸出している企業は、輸出先国の規制を把握しておく必要があります。そのためには、外部の知恵を利用するのも一つの手となります。私は、現段階では、各国の規制対応について個別詳細のコンサルティングを提供できませんが、規制の概要や社内のマネジメント体制構築をお手伝いできます。