働き方改革の進め方で、個人的に最もよく聞くのが「無駄作業を減らし、手作業をIoTで省力化」というもの。
一人でできる仕事を3人でやっていたり、「昔から作っているから」といって誰も見ない資料を黙々と作っていたりするような無駄な仕事は、確かにやめればいいと思う。
手順が定まっていて淡々と作業するだけの仕事なら、システム化してコンピューターにやらせるのも、対処方法としては正解だと思う。

でも、それで残業時間が減ったり業務負荷が減ったりして、単純に喜んでいる人が心配。
プレミアムフライデーはいつも飲み歩ている人が心配。

いつの間にかコンピューターに仕事を奪われていそうだから。

自分がサラリーマンだった時、事務部門の方が製造現場より給料が高かった。
事務部門の人は、自分たちの方が偉いと思ってい人が多かった。

事務部門は、現場を指導する立場から、QCやKAIZENを現場に求めた。
現場はどんどん効率的になっていった。
でも、自分たち事務部門の仕事はほとんどKAIZENしなかった。
「俺たちは高度は仕事を効率的にしている」と言い張っていた。
そういう会社は今でも多い気がする。私自身、そう思い込んでいた時期があるのも確かだ。

でも、IoTの進歩が、その思い込みの前提を崩し始めている。

今一度改めて自分に問うてほしい。
「コンピューターに仕事を奪わて泣くようなことにはならないよね?」

自戒を込めて。