「同一労働同一賃金の衝撃」(著:山田久 日本経済新聞出版社)

働き方改革と切っても切れない関係にある”同一労働同一賃金”。

「日本では、経済界の反対が根強く導入が進まない」という印象を持っていたが、戦前からの国策や労使交渉の流れがあったことを知り、少し納得。
でも、ギグ・エコノミーの拡大や副業(複業)に対する動きなど、過去からの流れとは違うベクトルが働き始めている印象。
うまく進めば、正規/非正規雇用者に対するダブルスタンダードの見直しなど、今までの流れを変えることができるかも。

一方、「進んでいる」と思われている欧米では、正規/非正規ではなく、男女差別の解消からスタートしているため、ゴールイメージが違うことに驚いた。

最も興味深かったのは、日本では”所得格差が縮まる”ような文脈で語られる印象がある同一労働同一賃金だが、実際にはこれを進めることにより”所得格差は拡大する”実績があるということ。同一労働同一賃金導入を押し進めている労働組合が、この点をどう考えているのか気になります。

働き方改革に関わっている方は一読をお勧めしますが、この本で惜しむらくは、各データの多くが本書の中ではなく「引用文献」として記されているということ。人の言うことを鵜呑みにしたくない身としては、多くのデータの参照先を別途調べなければならないのは結構ホネです。

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