毎年この時期に行われる「化学物質管理ミーティング」は、化学物質管理にフォーカスした、国内では唯一の展示会です。素材産業全体ではなく、化学物質の”管理”というかなりニッチな分野を扱っていますが、例年盛況です。
2015年から始まったこの展示会に、私は参加者としてずっと行っておりましたが、今年はご縁があり出展者をお手伝いする形で参加することになりました。

化学物質は素材としての利用だけではなく、取り扱う方の安全や健康、排出や廃棄された時の環境、輸送時の安全など、様々な面で管理が求められています。日本の監督官庁だけでも、経産省、厚労省、環境省、国交省など多岐に渡っており、関係する法令は数百あるとも言われています。Agenda21などの国連の決議に呼応して海外の国々も法整備を進めていることから、輸出の際にもさまざまな対応が必要です。

一方、企業のコンプライアンスに対する目は厳さを増しており、これらの法規制にきちんと対応していく必要があります。しかし化学と法律という文理両系の経験と知識を併せ持つ人材はさほど多くないことや、こういった管理面が企業の本業ではないこともあり、人材豊富な企業以外では対応が難しくなっています。

「うちは化学物質なんて扱っていないよ」というお話をよく伺いますが、トイレの酸性洗浄剤、漂白剤、アルカリ性洗剤、消毒薬などは種々の規制に該当するものが散見されます。
また、平成28年の改正安衛法の施行により、エタノールを0.1%以上含むものは、業者や店舗で混ぜたり薄めたりして使われる場合は、食品に使用される保存料や香料、食品添加物などであっても安全データシート(SDS)による情報提供が必要になっています。

最新の規制や管理の情報を入手したい場合は、是非足をお運びください。場所はパシフィコ横浜となります。

詳細はこちら⇒ 化学物質管理ミーティング2018