厚労省主体の過重労働解消キャンペーンの一環として行われている「過重労働解消のためのセミナー」に行ってきました。
全国66カ所で行わていますが、私が参加したのは水道橋会場です。

講師は弁護士であり、中小企業診断士でもある藤堂武久先生。中小企業診断士の研究会でご一緒させていただいたときに、労働問題や人事に関するコンサルティングを行っているとのことをお聞きしていました。私自身、人事系の課題解決のお話が増えつつある今、是非ともお会いしたかった方の1人です。

行政の動向については、自分自身でもつい最近調べたばかりであり、あまり目新しい内容はありませんでしたが、事例の紹介は非常に参考になりました。特に、働き方改革で巷で話題になっているような”かっこいい”活動ではなく、泥臭い地道な活動をされている企業の事例は、中小企業を含めた製造業の働き方改革の進め方についての示唆に富んだものだったと思います。

また、ともすると眠くなりそうな話にも関らず、一部企業様の業務改善事例を動画でのインタビュー形式にしたり、途中に紙芝居的な寸劇を入れるなど、参加者の関心を引き続ける、様々な工夫がセミナーの中に盛り込まれていました。「難しい話をいかにして聞いてもらうか」というやりかたという点でも非常に参考になりました。

ただ、事例企業の説明の中で、「経営者の決断・覚悟・率先」といった言葉が多く出てきました。やはり経営者の存在は、こういった改善を進めるときに大きなファクターとなるようですね。個人的には、「どうやったらやる気のない経営者をその気にさせられるか」についても、何かヒントが欲しいです。もし藤堂先生にお会いする機会があったら、聞いてみたいですね。