私事、先週は私以外の家族がそろって体調不良。打合せや会合など外に出るお仕事を一部キャンセルして、家で掃除・洗濯・炊事+看病をしながら家でできる仕事をしていた。
(関係者のみなさま、その節はご迷惑をおかけしました)

家では、”暑い・寒い・頭が痛い・吐きそう・おなかが痛い・退屈・おなかすいた・喉乾いた・お風呂・トイレ”などといった言葉が飛び交い、また子供たちは喧嘩したり、お母さんに怒られたりして泣く。
特に子供は、私が考え事をしていようが、電話していようが、メールやメッセンジャーに返信していようが、まったくお構いなし。「ちょっと待って」などと言おうものなら、「待てない!」の大合唱が始まるので、そのたびに仕事や思考を中断して対応に追われる。
うたた寝して静かになったころに、電話の着信(マナーモードのモーター音)で起きてしまう。
結局、日中は仕事がまったくはかどらないので、あきらめて皆が寝静まった真夜中に仕事することになり、睡眠時間がなくなっていく・・・。

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テレワークを導入する際、「育児中の女性のためにテレワークを導入したい」というご相談をいただく。
そのときに、企業側としては仕事を管理したいという意思が強いと感じる。そのため、就業の開始・終了時間を申告させたり、業務スケジュールを細かく登録して共有するなどの施策を検討する。
また、過重労働防止や残業手当削減などの観点から、企業の就業時間外や深夜業務は、制限したり禁止したりすることが多い。

しかし、上述のような状態で、厳密な管理を求めるのは難しいのではないかと思う。制度としての建前は必要だが、運用は柔軟にしないと、「これじゃあ仕事も育児もできない」となり、何のためのテレワーク制度なのかわからなくなってしまう。


企業側が従業員の管理レベルを下げることが怖いのは理解できるが、新しいことをするのであれば、すべてが今まで通りとはいかない。制度を作り、その枠をテレワークをする人に押し付けるのではなく、きちんとコミュニケーションして、労使双方が合意できる妥当な内容を”にぎる”ことが必要なのだと思う。