去る10月16日に、中小企業診断士、弁理士、技術士とのコラボで製造業向けのセミナーを行いました。

コンテンツは、第一部は、弁理士の山田さんによる『下町ロケットの佃製作所に学ぶ 得意技術で儲ける秘訣』。
第二部は、中小企業診断士の野村さんによる『強みを活かして新たな販路を開拓する秘訣』。
第三部は、私と技術士の伊藤さんによる『9割の中小現場に欠けている儲かるものづくりの視点、それを現場へ定着させるやり方』。

私は、営業部門と製造部門とのコミュニケーション不足が引き起こす問題点とその解決策について、紙芝居を交えながらお話をさせていただきました。
営業と製造の仲が悪いのはよくあることですが、間を取り持ってきちんと判断していかないと、企業の業績を悪化させます。
例えば材料や製品の在庫が増えたり、突発対応が増えることで残業が増えたりします。
それを防ぐには、まず社内の人間や組織の関係性を見直すことです。セクショナリズムや自己保身がはびこっていては、前向きに会社を変える意識は出てきません。次に、経営者・管理者がきちんと実態を把握した上で、あるべき姿を作りだして実行していくことです。理想論を押し付けたり、現場に丸投げしたりしてもうまくはいきません。また、ファシリテーションなど会議進行の技術を習得し、”決められる会議”を行っていく必要があります。

今まで通りのことをやっていれば、景気がよくなって会社の業績もあがると思っていませんか?世界の人口増大と日本の人口減少、中国の台頭などの変化は短い期間では不可逆です。VUCA(ブーカ)といわれる先の見えない時代に、過去の前例だけでは先を照らす光にはなりません。
今のお仕事は自分が定年になるまで続けられると思っていませんか?蒸気機関の発展は人々に多くの利便性と新しい仕事をもたらしましたが、旧来の仕事はなくなっていきました。同じように、IoTやAIの進化で多くの仕事がコンピューターに取られていき、人にしかできない仕事がさらに進化していくでしょう。
企業も人も、変わっていかなければ生き残れない時代になりました。私は、変わることで広がる無限の可能性を一緒に見つけるお手伝いができればと思っています。