去る6月16日(土)に、「経営革新のコンサルティング・アプローチ 」という中小企業診断士向けマスターコース(プロコン塾)の中の講座で、ファシリテーションについてお話させていただきました。

この日はマスターコースの初日の講義であり、また体験受講の方もいらっしゃることから、アイスブレイクに代えて、”おおばやし あや”さんが開発した「c×3 mini」というカードを使ったミニワークで、参加していただいた方々の「関係づくり」をしました。最初は硬くてよそよそしかった参加者の表情がだんだんほぐれて、5分後には会場中が笑顔と笑い声に包まれていきます。
面白いことに、最初は参加者同士の座る距離が離れていましたが、この後のグループワークではメンバーの座る位置が縮まり、午後に行われた別の講義のグループワークでは隣同士でくっつくほどの距離まで縮んでいました。メンバーがこういう関係になっていると、建設的な意見も出てきやすくなりますね。これで、ある種の”オープンで安心で安全な場”にすることができました。

講義の方は、知られているファシリテーションの手法を伝えるだけではなく、紙芝居を使って実際の場面を想起させたり、人が判断して行動するプロセス(前回お伝えした「推論の階段」など)、講師側の経験なども交えながらお話しました。

昨年までとコンテンツを大きく変えたので不安がありましたが、概ね好評で、講義終了後の懇親会でもいろいろご質問をいただきました。講義後のアンケートでも非常に高い評価をいただきました。ありがたいことです。
でも、ファシリテーションは実戦で使っていかないと身につかないスキルです。受講された皆さんも、最初はうまくいかないかもしれませんが、トライ&エラーを繰り返しながら自分なりのやり方を構築していってください。

ところで、そもそも今回の講義そのものがファシリテーションだったと気づかれた方は、どれくらいいらっしゃるでしょうか。